見積り/発注のトラブル

ウェブサイトの見積もりを依頼したら、A社はページ数や写真の点数など、B社は工程数というかかる時間で見積もりが作られていた。どちらがいいの?

どちらもよくウェブ制作の現場で使われる見積もりの基準です。

前者は、主に広告や出版、デザイナーから派生した制作会社など、後者はハードやソフトウエア開発、システムインテグレーター(実際は建築業界!)から派生した制作会社に多く使用されてきました。

いずれにせよ、自社で作りたいウェブサイトの規模や機能、デザインや方向性などを詳しく伝え、その上でよりイメージに近い案を出した会社を選びましょう。デザイン重視か、セキュリティーや機能重視か、コンテンツは自社で用意するのか依頼するのか、メインテナンス性、特に内容の更新をどの程度誰が行うのか、運用コストなども含めて考え、どこに重点を置くのか社内で確認してから見積もりを取ることをお勧めします。今挙げた事項はどれも重要ですが、あえて優先順位をつけることで失敗が少なくなります。

業務システムを見積もってほしいとシステム会社に頼んだら、有料ですと言われた。

開発会社によっては、見積もりから費用を取ることもあります。要件定義といって、どういった業務の要求をどうやって実現させるかをヒアリングしながら細かく設計していきます。システムの大きさによってはびっくりするくらいの量のドキュメントを作成し、小さなシステム開発費用相当の請求がされる場合もあります。要件定義は日本独特のフローではありますが、開発したものが自社の業務に合わないことがないよう、開発前に確認するといった意味では有用な場合も多いでしょう。要件定義は無料、または発注を前提として無料とする開発会社も多くあります。

システムの規模や予算によっては不相応なこともあるので、まずは自社の規模やコストに合った開発会社を選び、必要に応じて要件定義を行ったり、省略したり、無料の会社を選んだりするのがいいかと思います。

ただ、要件定義を実施しない場合も、簡易でいいので自社の業務を整理したドキュメントや、要求定義と呼ばれるシステムに要求する要件をまとめたドキュメントをあらかじめ用意し、発注前に相手に伝えると、開発後の齟齬やトラブル、予算額の膨張を防ぐのに役立ちます。

オフィスのトラブル

社員が会社のPCに、勝手に私用のソフトやゲームをインストールして困る。

サーバー(例えばWindowsの場合、Windows Server)管理している場合は、マイクロソフトのActive Directoryという仕組みを使って、各自のパソコン(クライアントPC)を一括管理することである程度監視、制限をかけることができます。その他でも様々なサードパーティー製のソフトで監視やソフトの実行制限などが可能です。ただし、それ相応の管理が必要なので、利便性などを考慮しつつ、社員のモラルの啓蒙やルールの徹底などと併用して進めるといいでしょう。

来客者にWifiを使ってもらいたいが、社内のファイルサーバー等にアクセスできてしまうのは困る

社内の回線システムにもよりますが、業務用はもとより、SOHOで使用するような家庭用Wifiルーターでも、よほど廉価版や古いものでなければ複数チャンネルを持っていて、社内用とゲスト用の回線を分離し、アクセス範囲を分けることができます。詳細はシステムの規模や機器の種類にもよりますので、システムの仕様書や機器の取扱説明書を見るか、個別にお問い合わせください。

WEBページを開いたら、ウイルス対策ソフトが警告を表示しました。

ソフトの種類にもよりますが、おそらく危険なJavascriptの実行やダウンロードをブロックしたということでしょう。その後特にブラウザの表示でおかしいところがなければ、念のためウイルス対策ソフトのウイルス/マルウエアのスキャンをかけて、感染がないか確かめてみてください。